▼
黒蝿
あ〜今年ももう、師走です。一年が早い。
小学校の時代だけかな〜長く感じたのは。
パトリシア・コーンウェルの新刊が発売になります。
12月になると書店で発売はいつかと探してしまいます。
が、今年は昨年発売の分を何故か読んでいなかったので、新刊の前にと急いで読破。
「黒蝿」
これだけ長いシリーズものだから、しょうがないかもしれないが、
ある人物の死とともにこのシリーズも背景が変化してきた。
私はそれが、ちょっと違和感になっていたのだけど、
この「黒蝿」でホッとした部分と、違和感が募った部分、両方を感じた。
死んだと思われた人物の復活、その背景。
これはほっとした部分。ずるいと言われがちな復活かもしれないけど、
彼はかなりのキーな人物なので、いないといるとでは違う。
気になるのは、大義(?)というか、今までは法のもとにいた人たちが
犯罪者と立ち向かう姿が描かれていた。
それが、ある人物の死などにかかわる諸々な事で、みんな職業が公的な立場から離れることになる。
それでも悪と立ち向かっていくんだけど。それはいいんだけどさ。
民間の人となった人が、悪いやつだからと、刑を執行するような行為にちょっと違和感を感じてしまう。
こういった存在は小説の中で有だとは思うんだけど、そう思って最初から読んでるのと、
今まで公的な立場で行ってきた人たちが、民間となってもそれを続ける、というのがちょっと・・
私にはそれはちょっと傲慢に感じてしまう。
なぜか今のイラクとアメリカとの戦争の関係を想像してしまう。飛び過ぎかな〜
でも、正しいと思い、思い込み、正義を執行することに、時たま怖さを感じる時がる。
まあ、本の中の犯罪者は悪いやつなんだけどね、
小さな事でもこういったどっちが正しい〜とかといったもめごとがあると、
いろんな正義があるんだよな〜と思う時がある。
さあ〜新刊はどんな展開となるのかな。