8月9日は、長崎に原爆が落とされた日です。
2年前長崎に訪れた時、坂のある街を一目で気に入りました。。。
生活する上ではきっと大変なんだろうけど、一度。。坂のある街で暮らしてみたい。。
坂をのぼった所から街を一望するのはすごい開放感がありました。
この街に62年前、原爆が落ちたなんて。。
広島は原爆ドームの印象が強くて、あまり街の雰囲気の記憶がない。
でも長崎は原爆ドームのような象徴的な建物が無い分、このきれいな街が一瞬にして失われたのかと思うと。。
生々しい資料を見た訳ではなくても、「原爆の落下した中心碑」や平和への願いが込められた「折鶴の塔」、「平和の泉」など。。平和公園の雰囲気全体の中の空気の流れが街とは違っていて、その空間に入っただけで、『戦争』への憎しみや批判といった思いじゃなくて、ただ沢山の人の『平和への祈り』。。その思いがただよってる気がした。。
広島では。。恐怖を感じたけど、長崎では平和への願い。。祈りを感じる気がした。。
街の雰囲気にもよるのかもしれないけど。。
ちょっと歩けば、そこかしこに教会があって、祈りの雰囲気が漂っている。。。
そういうのもあるのかもしれない。。
「広島」と「長崎」。。
ここで起こった事を知ったら。。。
ここにこめられた願いと祈りを感じたら。。。
「核兵器」なんてものが愚かしい産物だって思わない人はいないと思うよ。。。
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「NEWS ZERO」
以前は「NEWS23」をみていたけど、筑紫さんがお休みになってから、いろんなチャンネルをみるようになってしまって、最近見てるのが、
「NEWS ZERO」。
嵐の
桜井翔君や、
小林麻央さん、
川原亜矢子さんといったアナウンサーやジャーナリストの方ではない方達をキャスターに起用していて、ちょっとニュース番組としては大きな疑問を持ってたんだけどね。。
やっぱコメントとかたどたどしいし、どちらかというと一般の感想に近いコメントだったりはするんだけど、いろいろ番組の中でのとりあげる物がニュースだけに言及してなくてそれはそれでおもしろかったりする。
今週は
「戦争」をテーマにして特集をしている。
今日とりあげられたのが、沖縄の集団自決の話。
知花くららさんは沖縄出身で、おじいさまは戦争経験者。
でもおじいさまは誰にも、その時の事を話さなかったそうです。
今回おじいさまが初めてくららさんを連れて、集団自決があった島へ訪れ、その時起きた事を話してくれた。。
アメリカ兵が上陸した時、軍国教育により、『人質になるのは日本人の恥』と教えられ、自決する事を教え込まれたいたおじいさまは、防空壕で他の人が自決しているのを見て、自分たちも死ななくてはいけないと思って、何度も死のうとしたそうです。。
その時、「死んではだめ。。」と人声が聞こえてきて、まだ生きている人がいる事をしり、我に帰り思いとどまったそうです。。
その声をかけた人が、くららさんのおばあさまだったみたいです。。
おじいさまが、
「国の教育が間違っていたんだろうね。。」
今でも死んでしまった人達に対して、
「生きていいて申し訳ない。。」って思いを抱えてるそうです。。
くららさんは
「生きていてくれてよかった。。」と涙ながらに言ってました。
「そうだね。。生きてなければ、くららもここにいなかったんだもんね。。」とおじいさまは涙を流してました。。
今回くららさんのおじいさまが口を開いてくれたのには理由があるそうです。
沖縄での集団自決の事に対して、国はそれに関与してない、
と来年からの教科書には改訂がなされるそうです。。
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文科省が削除要求 「集団自決」修正
@
NHK「クローズアップ現代/“集団自決”62年目の証言〜沖縄からの報告〜」
事実を違えてしまうということは、戦争体験者の高齢の方々には、自分達がいなくなってしまったら、また昔に戻ってしまうんじゃないかっていう不安につながっているそうです。
だからあえて、62年たった今、くららさんのおじいさまはこれを伝えなければと思ったそうです。
くららさんは、
「おじいさまからバトンを渡された」と、コメントをしていましたが、くららさんだけでなく、私達も、おじいさまからのバトンを渡されたのかもしれません。。