後味の悪かった映画を2本。
「インファナル・アフェア」-+-+-+-+-+-+-+-+
マフィアの組織に潜入する捜査官ヤン。マフィアのスパイとして警察官となるラウ。
情報がもれることに疑問を持ちはじめるマフィアと警察。それぞれ裏切り者を探そうとするのだが・・・
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なにがやだって、最後ヤンが始末されてしまうこと。長い潜入捜査。元の職務に戻りたくても戻してもらえなかった現実。自分が何ものかもわからなくなり、最後は始末されてしまう。(死んでから数年後、潜入捜査官だった証拠の資料が見つかり、警察官として葬られる)
報われないんだもん。悲しいよ。
トニー・レオンのくずれた感じの雰囲気が、余計に彼の背景を悲しくさせる。
「死ぬまでにしたい10のこと」-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
愛する人と2人の娘と暮らす23才のアン。ある日体調を崩し病院で、余命2〜3ヶ月の先刻をうける。彼女は周りには告げず、一人「死ぬまでにしたいこと」を書き出していく・・・
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死を前にして、残していく娘や夫への愛と心残り。
そして一人の女として心残りのこと。
そうしたい気持ちってすごくわかる。でも描き方なのか、残された側からは何も描いていないので、あまりにも一方的過ぎて、エンディングは何も感じることができなかった。
なんか逆に彼女の思いどおりになってることにちょっと不快感。
アンと子供達の関係、夫婦の関係が幸せそうだっただけに、余計感じてしまうのかも。
時間がないのだから傲慢でもいいのかもしれないけれど。
残された人の気持ちも少しは描いて欲しかったかな。